NO217.『対人認知』と『対人魅力』について

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集団の中で、メンバー間の相互作用は集団の機能に大きな影響を及ぼします。
今回からは、特に個人が他者をどう捉えるのかについて説明していきたいと思います。
1.対人認知
集団における対人関係で最初におこなわれることは『対人認知』です。
対人認知』とは、他者について様々な情報を手掛かりにして、個性、情動、意図、態度、対人関係など、人の内面の特徴や心理を推論することです。
集団の中で、個人は対人認知に基づいて、他者を理解したり、将来の他者の行動を予測したりして、他者への接し方を決めていきます。
2.対人魅力
対人魅力』とは、対人認知の後に人が他者に対して抱く好意や嫌悪のことを指します。
集団における人間関係が相互に魅力的であれば集団凝集性の高い組織を作ることができます。
人が他者に魅力を感じる要因として、以下のものがあります
物理距離の近接性
物理的距離が近いことは、両者の相互作用の頻度を高めて相互依存的関係を生みやすくし、その関係の中で応答し合うことが相手への魅力を高めることになります。
集団の形成初期においては、座席の位置が近いことは必然的に会話も多くなり、その相手に好意を持ちやすくなります。
このような近接性による好意の効果を『単純接触効果と言います。
身体的魅力
特に初対面の時、容姿や外見の良い人は、他者から好まれやすい傾向にあります。
初対面の時は、その他者に対する情報が少なく、外見の情報を頼りにするためです。
類似性
意見や価値観、パーソナリティなどが類似している相手に対して好意を抱く傾向があります。
それは、自分の意見に同意してくれることが『正の報酬』となるから、あるいは、自分が相手に好意を示せば相手からも好まれるという『好意の返報性』があるからと言われています。
要求の相補性
人間関係が長期化すると、上記の①~③だけでは、好意の維持が難しくなります。
お互いの欠点を補い合う関係である『相補性が必要になってきます。
自己開示
自分自身についての情報を他者に提示することを『自己開示と言います。
個人的で内面的な情報を開示することは、相手との心理的距離接近すると言われています。
ただし、相手が受け止められない程の重大な自己開示は、返って心理的負担を増してしまう恐れがあります。

 

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