例えば、お父さん、お母さんが子どもに工業系の大企業に入れば、将来は安心できるであろうと考え、子どもは昔から好きなことが絵を描くことだったため、イラストレーターになるという夢がありましたが、無理に説得して、工業系の高校、工業系の大学に入るように子どもに勧めて、子どもはそれに従い、工業系の勉学に励むために、いろいろな夢や欲求を押さえ、必死で勉強して、工業系の大企業に入ることができたとします。
しかし、その企業は世の中の情勢の変化などにより、経営状態が悪くなり、大規模のリストラをおこなうことになり、我が子がそのリストラにあったとします。
その後、子どもは、自分のスキルを活かせる仕事を一生懸命に探しますが、自分のスキルを活かせる仕事を見つけることができなかったらどうなるでしょう?
工業系の大企業に入ることだけを目指して、親に言われた言葉だけを信じて、それだけに集中して頑張ってきた子どもは、これから自分はどうしたらいいのか分からず、途方に暮れるのではないでしょうか?
それどころか。工業系の大企業に入ることだけが、自分が幸せにある方法だと教えられ、それを受動的に生きてきた子どもは、もしかしたら、お父さん、お母さんを強く恨むことにもなりかねません。
そうならないようにするためには、『子どもの自主性を尊重すること』、そのような逆境に遭っても対応することができる『心理的な術』を教えておくことが必要なのではないかと札幌『カウンセリング こころの相談所』心理カウンセラーは考えます。